春は、新年度の始まりと共に進学や就職など新たな生活をスタートする人も多く、さらにお花見やゴールデンウィークなど、見逃せないイベントも目白押しなことから、春が来るのを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか?

飲食店においてもこの時期は送別会や歓迎会など様々な宴会需要が高まることから、集客アップを狙うチャンスでもありますが、さらにいくつかの工夫を加えることでより高い集客が期待できるようになります。

そこで今回は、3月~5月にかけての春の時期に飲食店で集客アップを狙うことができるアイデア集をご紹介します。

春(3月~5月)の期間に開催される主なイベント&集客アイデア

春は、1年の中でも様々なイベントがあり、お祝い事も多いことから、飲食店でも年末年始に次ぐ繁盛シーズンでもあります。

そのためこの時期は、特に対策をしなくても安定した集客を見込めやすいですが、更なる売り上げアップを図るには、集客アップにつながる戦略を立てていくようにしましょう。

飲食店の集客アップに効果的な方法と言われているのが、イベントに合わせた様々な企画を打ち出すことです。

春の様々なイベントと連動したメニューなどを売り出すなど様々な企画を打ち出し、季節感を演出していくことで新規顧客の獲得が期待できます。

そこで、春に開催されるイベントやイベント別の集客アイデアをご紹介します。

1.卒業式(3月)

3月と言えば卒業シーズンでもあり、3月初旬から中旬にかけて多くの学校や大学、そして幼稚園、保育園で卒業式(卒園式)が行われます。

卒業祝いで飲食店を訪れる方も多いことから、飲食店にとっても卒業シーズンは大きなビジネスチャンスとも言えます。

しかし、一口に卒業祝いのお食事と言っても年代によって様々なタイプがあり、高校生や大学生は、卒業パーティーや謝恩会で集まることが多く、また小学校や幼稚園を卒業したお子さんは、親御さんや親戚と集まってお祝いをする食事会が一般的です。

また、人数が多い場合は店舗をまるごと貸切してくれることもあるため、卒業予定の方に向けて数ヶ月程前から、積極的に営業活動を行っていくのもおすすめです。

2.ホワイトデー(3月)

バレンタインデーのお返しに男性や友人がギフトを贈るイベントとして知られている「ホワイトデー」は、飲食店とは一見関係があまり無いように思えますが、カップルが多く訪れるような飲食店の場合は、ホワイトデーに関連した企画を打ち出すことで、集客アップにつながる場合があります。

例えば、ホワイトデー限定のスイーツメニューを販売、さらにカップルで利用すると割引になるキャンペーンを実施したりと、企画を考えて集客を狙っていきましょう。

3.ひな祭り(3月)

女の子の健やかな成長を祈るために行われる行事である「ひな祭り(桃の節句)」は、地域によって様々な方法でお祝いされていますが、ひな祭りの行事食で特に有名なのが「ひなあられ」、「ちらし寿司」、「はまぐりお吸い物」、「甘酒・白酒」です。

飲食店のジャンルによっては難しいかもしれませんが、ひな祭りに合わせてこれらの食べ物を取り入れたメニューを提供することで、小さい女の子がいるファミリー層の集客が期待できるようになります。

4.お花見(3月~4月)

日本の春の風物詩とも言える「お花見」は、毎年気の合う友人や仕事仲間と楽しんでいると言う方も多いかもしれません。

お花見での宴会では、各自様々な食べ物を持ち寄りますが、お花見をするお客さんを取り込むために行いたいのがお花見向けテイクアウトメニューの販売です。

お弁当や軽食メニュー、さらに大人数向けのオードブルメニューもこの時期限定で提供することで、売り上げアップも期待できます。

さらにお団子などの和菓子などもこの時期は売り上げアップが見込めるので、出来合い品を多めに仕入れておくのも良いでしょう。

5.入学式・入社式(4月)

4月の初旬には、多くの学校や企業で入学式や入社式が開催され、新たな生活を始める方や、社会人としての第一歩を踏み出す方もいます。

そんな新たなメンバーとの交流を深めるために行われる歓迎会は、飲食店にとっても稼ぎ時ですが、最近ではコロナの影響によって会社(学校)内で行われることが多く、さらに室内を避けてお花見の会場で実施されることも増えてきていることから、この時期はケータリングやテイクアウトの需要が通常よりも増える傾向にあります。

飲食店でも歓迎会向けのテイクアウトメニューを作ることで、売り上げアップが期待でき、お得感を出したメニューやこだわりの食材を使用した高級志向のメニューなど、いくつかの価格帯のメニューを作ることでより高い売り上げが期待できます。

6.イースター(3月~5月)

イースターとはイエス・キリストの復活と春の訪れを祝うお祭りです。

毎年、日にちが変わることでも知られ、その年の春分の日以降の次の満月から数えて最初の日曜日と定められています。

イースターの本場である欧米では、卵にカラフルなペイントを施したイースターエッグを探すゲームで楽しみ、子孫繁栄の象徴とされるうさぎをモチーフにしたお菓子や装飾が登場しますが、近頃では日本でも盛り上がりを見せており、国内の飲食店でもイースターフェアを開催する店が増えてきています。

主に卵を多く使った料理やうさぎがデザインされたスイーツを提供するのが一般的ですが、イースターは、他のイベントよりも可愛らしいイメージが強いことから、おしゃれでSNS映えするイースター限定メニューを開発することで、女性の集客をアップできるかもしれません。

7.ゴールデンウィーク(4月~5月)

1年の中でも屈指の大型連休でもあるゴールデンウィークは、人によっては最高11連休になることもあり、どの観光地も多くの人々で賑わいを見せます。

ゴールデンウィーク期間中の飲食店は、通常よりも繁盛しやすいですが、ビジネス街、住宅地、学生街など立地によっては、売り上げが下がる可能性が高くなるため、特別なキャンペーンを実施したり、お得なメニューを売り出すなどして対策をしなければなりません。

8.子どもの日(5月)

子どもの健やかな成長を願う子どもの日(端午の節句)は、五月人形や鯉のぼりを飾る風習が有名ですが、子どもの日に食べるものには、「柏餅」や「ちまき」などがあり、他にも男の子の成長を願うために「たけのこ」を食べる家庭もあります。

飲食店では子どもの日に関連した企画を打ち出すことで、お子さんを連れたファミリーの集客が期待できますが、子どもの日を記念したメニューを作るよりも、お子さん全員におもちゃ等のプレゼントをあげるなどの特典を実施すると満足度が上がりやすくなり、新規顧客の獲得につながりやすくなります。

9.母の日(5月)

5月の第2日曜日にお祝いする記念日と言えば「母の日」です。

母の日には、家族揃って外食に出かけると言う家庭も多いことから、母の日当日やその前後の日は高い集客が期待できますが、さらなる集客を図るには母の日にちなんだキャンペーンを行うのも良い方法です。

おすすめの方法が、デザートや事前に受け取っていたメッセージカードやプレゼントなどをサプライズでお渡しするサービスです。

感動的な経験をしてもらうことで翌年の母の日も来店してくれる可能性が高まり、リピーターの獲得が期待できます。

その他の春の集客アイデア集

春の主なイベントをご紹介してきましたが、この他にも集客につながるアイデアがあり、少し工夫を凝らすだけで、集客アップが期待でき、リピーターの獲得にもつなげることが可能です。

そこで、その他の春の集客アイデア集をご紹介します。

1.春に旬を迎える食材を取り入れたメニューを販売する

春キャベツやアスパラガス、たけのこ、いちご、グレープフルーツなど、春に旬を迎える食材を取り入れた春限定メニューをいくつか販売しましょう。

春の旬な食材は、みずみずしさがあり、栄養満点で健康や美容に良い物が多く、さらに春に旬を迎える野菜や果物は彩り豊かで見た目でも楽しめる食材も多いことから、綺麗に盛り付けることで、SNS映えメニューが完成します。

2.春らしい花やインテリアに模様替えする

春と言えば、桜や菜の花、新緑など、爽やかで清々しいイメージを思い浮かべる方も多いかもしれません。

そこで店内に春の花を飾ったり、春らしいインテリアに模様替えを行ったり、テーブルクロスやメニュー表を春らしいカラーにしてみたりと春らしさを取り入れた演出を行うことで、飲食店が明るく華やかな印象に変わり、それにより顧客満足度も上昇する可能性があります。

3.記念日メニューを売り出す

先程は代表的な春のイベントをご紹介しましたが、他にも3月~5月の時期には様々な記念日が存在していることから、記念日に合わせたメニューを作って売り出すことで集客につながることがあります。

例えば4月1日の「エイプリルフール」では、通常ではありえないような食材を組み合わせたユニークなメニューなどを提供することで話題にもなり、その他にも3月12日の「スイーツの日」や5月9日の「アイスクリームの日」などの食べ物に関する記念日の時期には、その食べ物を特集したフェアを開催するのも良い方法です。

4.レギュラーメニューを一部リニューアルする

新年度は、レギュラーメニューを変更する絶好の機会でもあります。

レギュラーメニューを一部リニューアルして心機一転を図ることで、フレッシュな印象になり、これまでの顧客に加えて新規顧客の獲得も期待できることでしょう。

まとめ

今回は、飲食店の春の集客アイデア集ついてご紹介しました。

穏やかな気候になり一気に過ごしやすくなる春は、新年度に合わせて引っ越しをする人も多く、初めて来店してくれる人も増えることから、新規顧客の獲得を増やすチャンスでもあります。

そのため、サービスや接客にも気を抜かず、販促もしっかりと行い、リピーターになってもらえるような居心地の良い空間作りを目指していきましょう。

監修者

アートアンドヘルスケア株式会社 代表取締役 森下浩隆(もりしたひろたか)

アートアンドヘルスケア株式会社

代表取締役 森下もりした浩隆ひろたか-Morishita Hirotaka-

『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
集客法、リピート促進法(ファン作り)、また販売のシステム化のアドバイス、実装までを支援してます。