飲食店で使用する食材の仕入れコストを抑えるには、一度にできるだけ大量に発注して仕入れ値を下げるのが最善の方法ですが、規模の小さい飲食店の場合、大量に仕入れても消費しきれないケースもあることから、その場合小ロットでも対応してくれる仕入れ先を探す必要があります。
最近では小ロットで仕入れ可能な卸業者も増えていますが、小ロットでの仕入れに応じてくれる業者は、全体的に価格が高い傾向にあり、定期的にそのような業者から仕入れると利益をあまり出せなくなる場合もあります。
しかし、最近では小ロットでもお得に仕入れることができる仕入れ先も沢山あり、そのような仕入れ先を見つけることで今よりも仕入れコストを抑えられる場合もあります。
そこで今回は、食材を小ロットで仕入れる方法や小ロットでお得に食材を仕入れることができるおすすめの仕入れ先をご紹介します。
目次
食材を小ロットで仕入れるメリットとは?
食材を卸業者から小ロットで仕入れる場合、一度に大量に発注するよりも1個当たりの単価が必然的に高くなるため、一見デメリットが多いように感じますが、中にはメリットもいくつかあります。
そこで、食材を小ロットで仕入れることで得られるメリットをご紹介します。
コスト削減&食品ロス削減につながる
小ロットで食材を仕入れると仕入れコストが上昇してしまうイメージがありますが、場合によっては大量に発注するよりもコスト削減につながることもあります。
食材のストックを毎回のように余らせて破棄することが多い場合、発注間隔を狭めて必要最小限の仕入れを行うことで、食品ロスを現在よりも減らすことができる可能性が高まります。
そのため、小ロットで仕入れることで食品ロスによる損失も抑えられ、利益率のアップも期待できます。
鮮度
魚などの水産物や野菜、果物と言った農産物は、一度に沢山仕入れすぎてしまうと、メニューの注文が予測していたよりも入らなかった場合、消費する前に鮮度が落ちてしまうこともあります。
そこで、欠品しない程度の最小限の量をコンスタントに小ロットで仕入れるようにすることで、食材の鮮度を保ちやすくなり、最もおいしく食べられる状態でお客さんに提供することができます。
保管スペースに余裕が出る
賞味期限が長い食材や食品は、一度に多く仕入れた方が仕入れコストを抑えることができますが、大量に仕入れてしまうと冷蔵庫や冷凍庫に入りきらないことがあり、冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要が無い食材の場合でも、保管する場所があまり広くない場合、保管スペースから溢れてしまうことも懸念されます。
しかし、小ロットで仕入れることでこれらの問題を解決することができ、食材のストックが少なくなってきたタイミングで、小ロットで食材を仕入れて補充していくことで、保管スペースにも余裕が出るようになります。
食材を小ロットで仕入れるには?
飲食店経営において、食材の在庫管理は店舗の利益にも左右されることから、細心の注意を払って取り組んでいく必要があります。
しかし、食品ロスを完全に防ぐのは難しいため、過剰に在庫が余ってしまった食材に関しては、次回の発注分から仕入れ数を少し減らして発注するように対応している飲食店の方も多いのではないでしょうか?
ですが、業者によっては最低ロット数が多めに設定されていることがあり、現在発注している数量が最低ロット数の場合だと発注数量を減らすことができないため、その際には仕入れ先の見直しを検討しなければなりません。
小ロットで食材を仕入れたい場合、まずは小ロットの注文に対応した仕入れ先を探す必要があります。
最近では、少しでも多く売る為に小ロットでの仕入れを歓迎する業者も増えて来ていることから比較的簡単に探すことができますが、小ロットで食材を仕入れると1個当たりの単価が高くなってしまう傾向にあるため、いくつかの業者を比較し、納得の行く価格で仕入れることが可能な業者を探してみましょう。
小ロットでも仕入れることができる仕入れ先一覧
小ロットの注文に対応している仕入れ先は意外にも多くあり、最近では様々な選択肢の中から選ぶことができます。
各仕入れ先によって価格や支払い方法、さらに扱う食材も異なり、仕入れ先によって一長一短があることから、自分の店と相性が良さそうな仕入れ先を選んでみましょう。
そこで、小ロットで食材を仕入れることが可能な主な仕入れ先をご紹介します。
卸業者
継続して食材を仕入れていきたいときにおすすめなのが卸業者です。
食材の仕入れ値は交渉によって変動するため交渉が特に重要になり、上手く交渉が進めばお値打ち価格で仕入れることができますが、小ロットの仕入れに対応していない業者も多く、事前に確認しておくことが大切です。
卸業者と契約を結ぶと毎回指定の場所まで食材を届けてくれるので、安定して食材を仕入れたいと言う方には向いていますが、小ロットでの仕入れは仕入れ値が相場よりも高くなってしまう可能性が高いことを承知しておきましょう。
また、卸業者から食材を仕入れる際には、新たに食材を仕入れる度に見積もりや交渉を行う必要があり、食材を受け取るまでには時間がかかることから即早急に食材を調達したい際には注意が必要です。
業務用スーパー
特定の食材が急に欲しくなったときに便利なのが「業務用スーパー」です。
業務用スーパーでは様々なジャンルの業務用食材を豊富に取り揃えており、小ロットでの購入もできるので、必要な量だけを仕入れることが可能です。
ちなみに業務用スーパーでは卸業者のように掛け払いで支払うことはできない為、現金またはクレジットカードを準備して行くようにしましょう。
市場
季節の旬な食材や鮮度の良い食材を仕入れたいときに便利なのが「市場」です。
市場では、一般のスーパーには並ばないような希少な食材も多く取り扱っており、様々な地域から集められたこだわりの食材を仕入れることができます。
しかし、食材によっては小ロットで購入できない場合があり、また市場によって独自のルールやシステムが設けられているため、他の仕入れ先よりも敷居が高くなっており、ある程度の仕入れの知識が必要になります。
また、ほとんどの市場では週に2回ほど定休日が設けられているので、仕入れに行く際には必ず営業日を確認しておきましょう。
小売店
業務用スーパーや市場で扱っていないような専門的な食材を仕入れたいときに便利なのが「小売店」です。
肉屋や八百屋などの専門の小売店は、小ロットでも気軽に購入可能なことから、限定メニューに使う食材を一度だけ仕入れたいときなどにも便利です。
価格は業務用スーパーよりも比較的安い傾向にありますが、卸業者から仕入れるよりも高くなってしまうことが多いため、メインの仕入れ先に選ぶのはあまりおすすめできません。
仕入れECサイト
小ロットで仕入れ可能な仕入れ先として、今注目を集めているのが「仕入れECサイト」です。
仕入れECサイトとは、飲食店向けの食品を専門に扱うネットショッピングサイトで、卸業者で扱っているような業務用食材を豊富に取り揃えており、ネットショッピングをするような感覚で簡単に商品を探して注文することができるので、仕入れに詳しく無いと言う方でも簡単な操作ですぐに食材を仕入れることができます。
また、仕入れECサイトでは全国の様々なジャンルの生産者やメーカーが多数出店しており、専門的な食材や地域限定の食材など業務用スーパーでは扱っていないような珍しい食材を仕入れることも可能です。
今注目の食材を小ロットで仕入れることが可能なので、話題性のあるメニューを開発しやすくなり、飲食店の売り上げアップにもつなげることができます。
小ロットで食材をお得に仕入れるには?
昨今では小ロットでの仕入れの需要が増えて来ていることもあり、以前よりも小ロットで食材を仕入れやすくなりましたが、前述した通り、小ロットでの仕入れは価格が割高になる傾向にあり、単価の高い食材ばかりを仕入れていると利益を出しにくくなることもあります。
同じ食材を定期的に小ロットで仕入れたい場合、できる限り価格が安いところから仕入れたいものですが、そこで活用したいのがインターネットです。
『BtoB eSmart』と言う業務用食材仕入れECサイトでは、10万点を超える商品を扱っており、ほとんどの商品を小ロットで仕入れることが可能です。
個人事業者しか利用できないため、一般向けの通販サイトに比べ価格も安くなっており、小ロットでもお得に仕入れることができます。
『BtoB eSmart』では、季節やトレンドの食材から全国各地の特産品、さらに、食品以外にも飲食店で使用する備品や資材も取り扱っており、このサイトから必要なものをほとんど全て揃えることができます。
また『BtoB eSmart』では、検索機能を使うことで欲しい食材をスムーズに探すことができ、簡単に比較をすることが可能なので業務の効率化にもつながり、メインの仕入れ先に選定することで在庫の管理も楽になります。
さらに「仕入コストダウン機能」を使えば、今仕入れている、もしくは今後仕入れたい商品の最安値を簡単に調べることができ、サイトに掲載さている商品と価格を比較して仕入れ先を見直すことで、仕入コストの削減にもつなげることができます。
小ロットで食材を仕入れたい際には、ぜひ『BtoB eSmart』の利用を検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、小ロットで食材を仕入れる方法についてご紹介しました。
小ロットでの食材の仕入れはコストがかかるイメージがありますが、このように最近ではインターネットを活用することで小ロットでもお得に仕入れることができるのでぜひ参考にしてみて下さい。
規模の小さい飲食店の方にはもちろんのこと、少しだけ食材を仕入れたいと言う際にも、今回紹介した仕入れ先を参考にして、小ロットで食材を仕入れてみてはいかがでしょうか?
監修者
アートアンドヘルスケア株式会社
代表取締役
『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
集客法、リピート促進法(ファン作り)、また販売のシステム化のアドバイス、実装までを支援してます。