飲食店で常連客を飽きさせないようにするには、定期的に新メニューや期間限定メニューを開発していくことも大切です。
インパクトのあるメニューを開発するには、盛り付けを工夫して見た目にこだわったり、ボリュームにこだわったメニューなどが話題になりやすいですが、さらに幅広い年齢層から話題を集めやすいのが、食材を活かした料理です。
旬の食材や珍しい食材など、こだわりのある食材を使ったメニューはどれも人気を集めやすく、
新規顧客の獲得も期待できます。
こだわりの食材を仕入れる際に、選択肢の一つとして取り入れたいのが地域の特産品です。
特産品とは特定の地域でしか生産されていない物品のことで、全国には、様々な種類の特産品が存在しその中には飲食店で提供すれば話題になりそうな物も多くあります。
しかし、様々な特産品があるため、どのような特産品を仕入れるべきなのか、悩んでしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、飲食店向けのおすすめ特産品、そして特産品の仕入れ方法についてご紹介します。
目次
特産品とは?
日本各地に旅行に行った際には、有名な観光地を巡ったり、美しい自然を満喫したりと様々な楽しみ方がありますが、中でも見逃せないのがその地域だけでしか堪能できない特産品ではないでしょうか?
特産品とは、特定の地域でのみ生産されている物品のことを指し「名物」、「名産品」とも言われています。
農産物や海産物などのご当地の味覚だけでなく、加工食品や菓子など、地域によって様々な種類の特産品が存在しています。
地域によって気候や風土が異なることから、特産品からその地域の特色や伝統を感じることができ、最近では地域活性化の為に多くの地域が特産品を使った町おこしも行っています。
特産品を飲食店のメニューに取り入れるには?
競合店との差別化を図って行くには、定期的にインパクトのある新メニューを開発して独自性を出していくことが大切です。
新たにメニューを開発する際には、自分の店のコンセプトに沿ったメニューをこれまで通り作り続けていくことも重要ですが、新規顧客の獲得を狙うには、新メニューをきっかけとして来店してもらえそうな話題性のあるメニューを開発する必要があります。
SNSや口コミで話題になりそうなメニューを作るには、見た目にこだわったり、希少性が高い食材を使う等の演出が効果的ですが、それ以外にも集客効果が期待できるのが有名な特産品をメニューに取り入れることです。
全国各地の特産品は、普段中々食べる機会が無く希少性が高いイメージがあることから、このような食材を期間限定メニューや季節限定メニューなどに取り入れることでお客さんに興味を持たれやすくなります。
また、特産品を安定して仕入れることができそうな場合、レギュラーメニューに取り入れるのも良い方法で、看板メニューに設定することで高い集客効果が期待できます。
飲食店向けのおすすめ特産品は?
こだわりの特産品をメニューに取り入れることで話題性が上がり、SNSでも注目されやすくなりますが、確実に話題を集めるメニューを開発するには食材選びが重要になってきます。
年齢や性別によってニーズが異なってくるため、自分の飲食店のターゲット層が好みそうな特産品を選ぶようにするのがポイントです。しかし特産品には様々なジャンルがあるため、どのような特産品を仕入れたらいいのか悩んでしまうかもしれません。
そこで、飲食店向けのおすすめの特産品をご紹介します。
夕張メロン (北海道)
北海道の特産品として有名な夕張メロンは、果汁が多くジューシーで甘味があり、口の中でとろけるような贅沢な食感を堪能することができます。
鮮やかなオレンジ色の果肉は華やかで高級感があり、そのままカットして提供するのはもちろんのこと、
パフェのトッピングに使ったり、アイスクリームにするのもおすすめです。
牡蠣 (広島)
広島は牡蠣の生産量が全国第1位で、国内で生産される牡蠣の半数以上が広島県産です。
広島産の加熱用牡蛎は、香りがよく旨味が濃くて身縮みしにくいのが自慢で、手ごろな価格と汎用性の高いサイズ感で、さまざまなメニューに展開しやすいという利点があります。
最近では冷凍技術の発達によって1年を通して高い品質の牡蠣を楽しめることから、飲食店でも季節に関係なく牡蠣を提供することが可能です。
伊勢海老 (千葉県
高級食材の伊勢海老と言えば三重県が有名ですが、実は千葉県が全国トップの漁獲量を誇ります。
千葉県の房総半島沖は、寒流(親潮)と暖流(黒潮)がぶつかり合い、伊勢海老の幼生の餌となるプランクトンが豊富で、さらに伊勢海老が住みやすい岩場の環境が整っていることから、ブランド水産物として人気の外房伊勢海老が水揚げされています。
伊勢海老の旬は、10月から翌年1月頃までとなっていますが、千葉県は毎年8月に全国で最も早く伊勢海老漁が解禁されることでも知られており、千葉県産の伊勢海老を仕入れることで一足早く旬の伊勢海老を提供することができます。
身がしっかりと引き締まり、ほどよい甘味もある千葉県産の伊勢海老は、季節限定メニューに取り入れるのがおすすめで、他にも同時期に旬を迎える魚介類もあわせて仕入れて海の幸フェアを開催するのも良い方法です。
千葉県産の伊勢海老は大きなサイズだと1尾1万円以上することもありますが、小ぶりのサイズだと比較的低価格で仕入れることが可能です。
シャインマスカット (長野県)
種なしで食べやすく、みずみずしいジューシーな食感が魅力のシャインマスカットは、いくつかの都道府県で生産されていますが、中でも全国有数の生産量を誇るのが長野県です。
シャインマスカットは日本を代表する高級フルーツとして知名度も抜群なことから、メニューに取り入れることで集客アップにもつながりやすく、新規顧客の獲得がより期待できます。
うなぎ (鹿児島県)
うなぎと言えば静岡県のイメージがありますが、近頃注目されているのが、鹿児島県産のうなぎです。
鹿児島県は、養殖うなぎの年間出荷量が日本一として知られており、国内最大のうなぎ養殖産地である鹿児島県大隅地区では、シラス台地でろ過された質の高い水によって自然生育に近い環境でうなぎを養殖しています。
徹底した管理下で育てられたうなぎは、脂の乗りが良くふっくらとしており、臭みも少ないことから食べやすく上品な味わいを堪能できます。
松葉ガニ (京都府)
京都府の北部に位置する京丹後市の特産品である松葉ガニは、京都が誇るブランドガニとして有名です。
濃厚な味わいで上品な甘さがあり、長く伸びた脚には身がぎっしりと詰まっているのが特徴で、毎年11月に水揚げが解禁され、翌年3月まで漁が行われています。
松葉ガニは、浜茹でや焼きガニも美味しいですが、生でも美味しく食べることができ、特に松葉ガニの刺し身やしゃぶしゃぶ自宅では食べる機会が少ないことから、提供すれば飲食店ならではの人気メニューを作ることができます。
特産品の仕入れ方法とは?
特産品を仕入れるには、まず特産品を扱う仕入れ先を探さなければなりません。
特産品を使った食材は、メニューの価格を多少高価格帯に設定しても人気を集めやすいですが、できる限り安く仕入れることで利益を上げやすくなります。
特産品を安く仕入れるには、飲食店向けに売られている業務用の特産品を仕入れるのがおすすめで、相場よりも比較的低価格で仕入れることが可能です。
そこで、これから特産品を仕入れたいと言う方に飲食店向けの特産品を扱っているおすすめの仕入れ先をご紹介します。
業務用スーパー
業務用スーパーでは、基本的に業務用の冷凍食品や加工食品を中心に扱っていますが、一部の店舗では地方の食材を扱っている場合もあり、運が良ければ掘り出し物の特産品を購入できることもあります。
常時、特産品の取り扱いがある訳ではないため、メインの仕入れ先に選ぶというよりも、選択肢の1つとして利用するのもいいかもしれません。
卸業者
特産品は、飲食店の代表的な仕入れ先でもある卸業者から仕入れることもできます。
卸業者は、様々なジャンルの食材を扱う「総合卸」と、専門的な食材を扱う「専門卸」の2つのタイプに分けられていますが、特産品は比較的に専門卸で扱っていることが多く、産地食材を専門に扱う業者や地元の特産品を専門に扱う業者をあたってみるのがおすすめです。
特産品は高級食材が多いため、一般的な食材よりも仕入れコストが高くなる傾向にありますが、卸業者では価格交渉によって価格が変動することから、一度に大量に発注することで値引き交渉を行うことができ、相場よりも安い単価で仕入れることができる場合もあります。
市場
特産品を直接見て仕入れたいと言う方におすすめなのが「市場」です。
規模にもよりますが、市場によっては全国各地の特産品を扱っていることがあり、運が良ければ珍しい特産品を見つけられることもあります。
しかし、市場は独自のシステムやルールがあるため他の仕入れ方法よりも敷居が高く、さらに週に2回ほど定休日が設けられていたりと、慣れていないと仕入れに手こずってしまうこともあるので、事前によく調べてから足を運ぶようにしましょう。
仕入れECサイト
様々な特産品をじっくり比較して購入したい方におすすめなのが「仕入れECサイト」です。
仕入れECサイトとは、飲食店向けの業務用食材を専門的に扱うネットショッピングサイトで、パソコンやスマートフォンを使っていつでも好きなときに発注できる手軽さから、
近年では仕入れECサイトをメインの仕入れ先として選ぶ飲食店も増加しています。
これから特産品を仕入れたいと言う方におすすめなのが『BtoB eSmart』と呼ばれる仕入れECサイトです。
『BtoB eSmart』では、様々なジャンルの生産者やメーカーが多数出店しており、全国の特産品も幅広く取り扱っています。
商品はどれも法人、会員向けの特別価格で販売されており、ほとんどの食材が小ロットでも購入可能なので、規模の小さい飲食店でも安心して利用することができます。
検索機能を使うことで、複数の商品を簡単に比較することができ、さらに生産地の都道府県を絞り込んで検索することもできるので、地域の特産品をスムーズに探すことも可能です。
また『BtoB eSmart』では、注文時に卸業者から食材を仕入れる際に必要な見積りや交渉と言った手間のかかる取引を行う必要がなく、さらに支払口座の開設も不要で、一か月分の購入金額を後払いでまとめて支払うことができます。
みなさんもぜひ『BtoB eSmart』で、全国各地の特産品を仕入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は特産品についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
飲食店での使用に適している特産品は今回紹介した以外にもまだまだ沢山あり、あまり知られていないものの絶品の特産品も数多く存在します。
食業は旅行に行けない人も多いので、興味があれば地域の特産品について詳しく調べてみるのもおすすめで、こだわりの特産品に出会えるかもしれません。
魅力的な特産品を積極的にメニューに取り入れて、話題性のあるメニューを作っていきましょう。
監修者
アートアンドヘルスケア株式会社
代表取締役
『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
集客法、リピート促進法(ファン作り)、また販売のシステム化のアドバイス、実装までを支援してます。