注文殺到!? 飲食店の売れるメニューの作り方

飲食店を開業するにあたって、まずはジャンルを決めてそこから様々な計画を立てていきますが、中でも特に重要なのがメニューの作成です。

飲食店を成功させるのはメニュー次第とも言われているほど、メニューによって売上だけでなく集客も大きく左右してしまうことから、来店するお客さんに満足してもらえるようなメニューを開発するには、慎重にじっくりと考えていく必要があります。

お客さんに一度にできるだけ沢山のメニューを注文してもらうようにするには、ただ人気が出そうなメニューばかりを並べても良いという訳では無く、料理のバランスを考えて構成をしていく必要があります。

メニューはお店の顔にもなることから、メニュー作成に失敗しないように注意しながら、魅力的なメニューを作っていきましょう。

そこで今回は、多くの飲食店で取り入れているメニューの開発方法や、メニュー構成の作り方についてご紹介します。

繁盛店のメニューはどのようにして作られる?

繁盛する飲食店を目指すには、魅力的なメニューを開発することが成功への鍵となります。

飲食店を出店する計画が始動した時点で、自分の店で出したいメニューについてある程度決まっていると言う方も多いかもしれませんが、メインの料理だけでなく、サイドメニューやドリンクなどと言った提供する全てのメニューを作る必要がある為、開業までの数多くの準備の中でも、メニュー作りは特に時間を要する作業とも言われています。

飲食店には、一般的なレストランを始め、軽食を中心に提供するカフェやファストフード店、お酒をメインに提供する居酒屋、バー、さらに特定の国の料理やジャンルにこだわった専門料理店まで、ありとあらゆるタイプがありますが、まずは自分の店のジャンルに合わせたメインメニューを、さらにお客さんのニーズも考慮し魅力的なメニューを増やしていきましょう。

メニュー開発の方法は飲食店のタイプによって異なってくるものの、口コミで話題になるような大人気のメニューは、どれも共通して”売れる条件”を押さえていることがほとんどです。

そのような売れる条件を押さえてメニュー開発をすることで、優れた人気メニューを作ることができ、飲食店を始めて経営すると言う方でも、話題になるような人気メニューを開発することができます。

繁盛店のメニューの開発方法

自分の飲食店で提供するメニューを一から作っていくのは、大変な作業ですが、これから紹介するメニューを作る為に必要な工程を順番に行っていくことで、スムーズな開発につなげることができます。

そこで、まずは繁盛店のメニューの開発方法をご紹介します。

どのタイプの飲食店にも対応しているので、是非参考にしてみて下さい。

コンセプトを決める

メニューを考える前に、まずはどのようなお店にするのかコンセプトを決めていきましょう。

明確なコンセプトを最初に決めることによって方向性や店のカラーが定まり、そこからコンセプトに沿ったメニューを開発していくことができます。

さらに、狙いたいターゲット層を決めておくことも忘れてはなりません。

家族連れに来てほしいのか、またはデートで来店するカップルを狙いたいのか、来店してほしいターゲットによって提供するメニューも変わってきます。

できるだけ色々な層に来てもらいたいと言う思いがある方もいるかもしれませんが、大まかなターゲット層を決めておくことで、メニュー作りもスムーズにできるようになります。

メニュー全体の構成を考える

次に、メニュー全体の構成を考えていきます。

構成を考えるには、まずどのくらいの品目のメニューを提供していくのか、メニューの総数を決めておきましょう。

そこから、前菜、メイン、サイド、デザートと言ったカテゴリー別にバランスなどを考慮しながらメニューを振り分けていきます。

メニューの構成を考える際には、まず主力となるメニューを開発し、次に比較的売上に貢献してくれそうな定番のメニューを作ります。

さらにその後は、メイン料理と一緒に注文してもらえそうなサイドメニューやデザートも決めていきましょう。

比較的安価で、どれも頼みたくなるサイドメニューは売り上げに貢献してくれます。

日替わりランチなどのイレギュラーなメニューも考えておく

レギュラーで販売するメニューをある程度作ったら、次にそれ以外のメニューを作っていきましょう。

イレギュラーなメニュー開発には、日替わりメニューや季節限定メニューなどがあり、開業時はレギュラーメニューのみでも大丈夫ですが、それ以外のメニューを増やしていくことで飽きられることを防いで、リピーターの定着と増加を図るとともに、新規顧客の集客アップにつなげる働きがあります。

その他にも特定のアレルギーに対応したメニューなども作っておくことで、アレルギーがある人達の来店が期待できるようになります。

コストを計算しながら価格を決める

メニューの構成がまとまってきたら、次に料理を作る上で必要になる食材の仕入れ価格をチェックしながら、提供する価格を決めていきます。

メニューの価格は、飲食店の業態によって異なってくるものの、原価率が30%になるように価格を設定していくのが目安だと言われ、さらにドリンクの場合は、原価率を20%に設定している飲食店が多いと言われています。

そんなとき、食材の仕入れ価格をチェックした上で、コストがかかりそうなメニューが多い場合は、構成を修正するようにして安いコストで作ることが可能なメニューを入れておくのもおすすめです。

食材の原価を調べるのに便利なのが、インターネットの「業務用食材仕入れECサイト」です。

仕入れECサイトでは、全国各地のメーカーや生産者が出店しており、検索することで食材の比較を簡単に行えることから、相場の価格を調べることができ、最安値の食材もすぐに探すことが可能です。

メニューに使用する食材が具体的に決まっていないと言う場合でも、仕入れECサイトでは、地域の特産品や旬の食材などの特集した特設ページが展開されているので、特集ページからレシピのアイデアが思い付くかもしれません。

メニュー名を付けていく

最後はこれまでに考えたメニューに、メニューブック(メニュー表)などに記載するメニュー名を付けていきます。

メニュー名は、どのような料理なのか短い文の中で分かりやすく伝えるようにし、読みづらい名前や、長い名前などは避けたほうが無難です。

どんなメニュー名にしたらいいのか分からないと言う方は、メニュー毎に候補となるメニュー名をいくつか考え、友人や家族などにどれが一番分かりやすいか選んでもらうのもおすすめで、さらに、知り合いに飲食店を経営している方や過去にしていた方がいる場合、アドバイスをもらうのもいいかもしれません。

また、メニュー名とは別にメニューブック用に、補足となる説明文をメニュー毎に付け加えるのもおすすめです。

さらに、食材などの細かな情報を載せることで、お客さんもどんな料理なのかさらに分かりやすくなるだけではなく、メニューにより興味を持ってもらえるようになります。

売れるメニューの作り方!

飲食店を安定して黒字化していくには、お客さんが来店してくれるきっかけにもなるような特別なメニューを開発するのもよい方法です。

人気メニューはお店の名刺代わりにもなることから料理の味はもちろんのこと、様々なこだわりを持って作るようにし、ゆくゆくはお店を代表する看板メニューに育てることを目指していきましょう。

そこで、看板メニューを作る為のポイントをご紹介します。

独自性を出す

競合店が乱立している中で勝ち抜いていくには、まず独自性を前面に出したメニューを作りましょう。

他店では見かけないようなオリジナリティのあるメニューを作ることで差別化を図ることができ、口コミでも話題になりやすくなります。

例として、特定の産地を使用したメニューや、ダイエット中の方でも抵抗なく食べられるヘルシーな食材のみを使ったメニューなど、食材にこだわったメニューは話題性があり、このようなメニューは来店するきっかけにもなりやすい傾向にあり、顧客の獲得も期待できます。

見た目にこだわる

口コミにつながりやすいSNSで注目を集める、見た目にこだわったメニューを作ることも大切です。

コンセプトにもよりますが、おしゃれに盛り付けされたメニューは、女性人気を獲得しやすくなり、お客さん自らがSNSで拡散してくれます。

おしゃれなメニュー以外にも、インパクトのある見た目のメニューや、ボリュームのあるメニューも注目度抜群です。

見た目にこだわったメニューは、メニューの写真をメニューブックに必ず掲載するようにし、さらに店の入り口などにもメニューの写真を載せた看板などを設置することで、新規のお客さんも興味が持ちやすくなります。

メニュー名をインパクトのあるネーミングにする

メニュー名を付ける際には、できるだけ短く分かりやすい名前が望ましいとお伝えしましたが、飲食店で人気のあるメニューは、味や見た目だけでなくネーミングにもこだわって付けられている事が多く、インパクトのあるネーミングにすることで、お客さんの目を引きやすくなります。

インパクトのあるメニューの作り方として多くの飲食店が取り入れているのが、五感を意識した言葉を入れる事です。

「もちもち」、「とろとろ」、「カラっと」、「ひんやり」と言った、人の五感に訴えかけるような言葉を付け加えることで、お客さんもどんな料理なのか想像しやすくなます。

お得感を出す

お客さんが飲食店で注文するメニューを選ぶ決め手として多いと言われているのが、お得感が高く、コストパフォーマンスが高いメニューです。

例えば、価格に対してボリュームがあるメニューは、安くお腹を満たしたいと言う方に支持されるようになります。

そのようなメニューの場合は、原価が安い食材を使うことでコストを抑えつつ提供することが可能になります。

またメインのメニューは、プラス数百円でドリンクとデザートが付いてくるセットメニューに変更できるようにすることで、付加価値を高めることができ、お得感を出すことができます。

さらに、価格を設定する際には、1000円や2000円などのきりが良い価格ではなく、980円、1980円と言うように、下二桁を80にすることで安く見せることができ、より一層多くの注文が期待できるようになります。

また、全てのメニューで価格の下二桁を統一することで、スッキリとした印象にもなることから、価格を決める際には、できるだけ下二桁は統一するように心がけましょう。

まとめ

今回は、飲食店の売れるメニューを作る方法についてお届けしてきました。

他店との差別化を図っていくには、独自性を打ち出したメニューを作っていくことはもちろんのこと、前菜、メイン、サイドと言ったメニューのバランスを考えて構成していくことも重要になります。

さらに黒字経営を目指すには、オープン後も原価率の計算もこまめに行うようにし、利益が思うように上がらない場合は、メニューの構成を見直してみてください。

紹介したポイントを押さえて、魅力あるメニューを作っていきましょう。

監修者

アートアンドヘルスケア株式会社 代表取締役 森下浩隆(もりしたひろたか)

アートアンドヘルスケア株式会社

代表取締役 森下もりした浩隆ひろたか-Morishita Hirotaka-

『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
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